【保存版】傷病手当金の申請パーフェクトガイド!実際にやった手続きを全部書きました
休職申請が通り、一気に休みになった。
でも、自分の体調より不安なのが収入。
休職中、給料は払われません。
ここで登場するのが傷病手当金です。
名前は聞いたことあっても「で、何をどうすればもらえるの?」が全然分からないですよね。私も申請前は完全に「???」でした。
これは国あるあるなんですが、税金とかお金の取り立ては容赦なく行うのに、給付金など私たちがお金をもらうときの申請は極めて複雑です。しかもその制度は、あまり周知されない。
なのでこの記事は、私が実際にやった申請の手続きを、何をどの順番で出したか、そのまま記録します。
制度の解説はそこそこにして、手を動かす具体的な順番をご説明します。
そもそも、傷病手当金とは
ざっくり言うと、病気やケガで働けない間、健康保険から生活費が出る公的制度です。会社員(健康保険の加入者)なら基本的に対象です。おおよそ「給料の3分の2くらい」が、最長1年6か月まで振り込まれます。
- 協会けんぽの人 → 協会けんぽ 傷病手当金の公式ページ
- 会社独自の健康保険組合の人 → 自分の健保組合のサイト(“◯◯健康保険組合 傷病手当金”で検索)
ちなみに私は組合健保で、**関東ITソフトウェア健康保険組合(通称ITS)**でした。
(ITS公式サイト)。
IT系の会社だと、ここに入ってる方も多いはず。金額や細かい条件は加入先で変わるので、正確なところは公式で確認してくださいね。
私が実際にやった手続き
ここからが本編です。私が実際にやった手順を紹介します。
まずは全体の流れから。私がやったのはこの4ステップです。
- ① 傷病手当金の申請書を手に入れる
- ② 自分で書く欄を埋める
- ③ 医師に「療養担当者記入欄」を書いてもらう
- ④ 会社に「事業主記入欄」を書いてもらう
- ⑤ 健康保険組合に提出
それでは、ひとつずつ見ていきます。
① 傷病手当金の申請書を手に入れる
私は、加入していた健保組合(ITS)のサイトから自分でダウンロードして印刷しました。会社が用意してくれるところもあるので、まずは総務に聞くのが早いかもしれません。
ちなみに私は、紙の申請書を郵送でやり取りしました。
「え、いまどき電子申請できないの?」と思いますよね。
実は2026年1月から、協会けんぽは傷病手当金の電子申請に対応しました(マイナポータル経由・本人申請・マイナンバーカードが必要)。なので「絶対に紙だけ」ではありません。
ただ、電子申請といっても、医師の記入欄と会社の証明は、いったん紙で書いてもらって、それを撮影・PDFにしてアップロードする方式なんです。
(出典:協会けんぽ公式 電子申請サービスについて(2026年1月13日開始) / アップロードが必要な書類)
つまり後の「③④病院・会社に記入欄を埋めてもらう」工程は、電子申請でもなくなりません。
電子でできるのは「②自分で書く欄を埋める」のと、最後の「⑤健保へ出す」ところだけ。
しかもこれは協会けんぽの話。私みたいな組合健保(私はITS)は、電子申請できるかどうかが組合ごとにバラバラです。
私の場合は結局、昔ながらの紙+郵送でした。なのでこの記事は「紙で申請した私の実録」として読んでくださいね。
② 自分で書く欄を埋める
申請書は、いくつかパートが分かれてて
- 被保険者記入欄(自分が書く欄)
- 会社が書く欄(事業主記入欄)
- 医師が書く欄(療養担当者記入欄) になってます。
まず自分が書く欄から埋めてください。
ここで手が止まったのが、傷病名や「働けなかった期間」の書き方でした。
傷病名は診断書に書いてある通りに、診断内容は医師から言われた通りに。期間は自分が休んだ日数を書けば大丈夫です。
お金を振り込んでほしい口座の情報も記入できます。マイナポータルで公金受取口座を設定している場合は、そこを指定することもできます。
③ 医師に「療養担当者記入欄」を書いてもらう
自分の欄を記入し終わったら、医師に書いてもらう欄を埋めてもらいます。
診察のときに「傷病手当金の申請書、書いてもらえますか」とお願いします。私は対面で通院してたので、**その場で書いてもらえて、しかも文書料は無料(0円)**でした。
ただ、オンライン診療や郵送でお願いすると、書いてもらうのに1ヶ月くらいかかることもあるみたいです。ここは病院によります。
休職申請のための診断書は数千円したのに、なんで傷病手当金の申請書類は無料なの?
そう思いますよね。私も思いました。じつはこの2つは別物なんです。調べてみたら、こういう違いでした。
- 傷病手当金の「療養担当者記入欄」=健康保険がきく書類。「傷病手当金意見書交付料」という名前で料金が公的に決まっていて(窓口負担でだいたい数百円、私みたいに無料の病院もある)、安く済みます
- 休職申請用の診断書=健康保険がきかない、自費の文書。金額は病院が自由に決められるので、数千円します(私は3,000〜5,000円くらいでした)
ざっくり言うと、保険がきく書類か/保険のきかない自費の文書かの違い。同じ「お医者さんに書いてもらう紙」でも、財布へのダメージが全然違います。安心して傷病手当金を申請してください。
④ 会社に「事業主記入欄」を書いてもらう
自分の欄と医師の欄が埋まったら、次は会社の番。会社に申請書を渡して、事業主記入欄を書いてもらいます。
事業主記入欄は、会社が「この期間、給料は払ってませんよ」と証明する欄です。
ただ——ここが落とし穴ポイントでした(後述します)。
⑤ 健康保険組合に提出
最後に、全部の欄が埋まった申請書を、加入している健康保険(協会けんぽ/健保組合)に提出したら、いったんゴールです。あとは振込を待つだけ。
私の場合は会社に提出して、そのまま会社から健保に送ってもらう形でした。自分で健保に郵送するパターンもあります。
傷病手当金の申請は、「自分・医師・会社・健康保険協会」の協力で成り立つ
……という感じで、傷病手当金の申請を一言で言うと
自分・医師・会社・健康保険協会の4者リレー です。
ゴールは、あなたが加入している健康保険の本社です。そこに書類が届けば、一旦ゴールです。あとは振込を待つのみ。
だから「今日思い立って今日申請完了」はできなくて、それぞれの記入待ちで日数がかかります。
これを知らないと「なんでこんな時間かかるの!」ってなるので、先に知っておいてください。
「傷病手当金の申請書類」という名の リレーのバトン を、4者の間で渡す と思ってください。
つまずいたポイント
私が「ここ迷った」ってなった点を正直に置いときます。
一番の失敗
私、傷病手当金を3ヶ月分まとめて申請したんです。
書類の往復を減らしたくて、休職が終わってすぐに、3ヶ月分をドンと会社に出しました。効率的だと思ったんですよね。
でも、これが罠でした。
会社は「傷病手当金の対象期間の給料が確定してから」じゃないと事業主欄を書けないんです。
だから、月の半ばに書類を会社に提出しても、「まだその月の給料が未確定だから、出せませんよ」となります。
私の場合、7月の半ばに提出したけど、7月分の給料が確定するまで待って、会社が健保に送るのが8月中旬。
まとめた分だけ、まるごと後ろ倒し。まとめて出すと、全部の振込がいちばん遅い月に引きずられるんです。
なので傷病手当金の申請は1ヶ月ごとに、その月の給料が確定次第、こまめに出したほうがいいです。往復は増えるけど、そのぶん振込は早く始まります。効率を狙って大失敗した人の実録として、置いておきます。
傷病手当金申請、その他のつまずきポイント2つ
あと、たぶん多くの人がつまずく共通ポイントも2つ。
ひとつは記入する順番。
書類の往復順のまとめはこうです(①で申請書を手に入れたあと、②〜⑤をこの順で回します)。
- ②自分で記入できる箇所を記入
- ③自分から医師に提出し、医師の記入欄を書いてもらう→自分の元へ
- ④自分から会社に提出し、事業主記入欄を書いてもらう
- ⑤そのまま会社が健康保険組合に提出してくれるか、自分で健康保険組合に提出する
この順番を知らずに、先に会社へ渡すと二度手間になります。
もうひとつは用語。
- 「被保険者」=あなた(保険に入っている人)のこと。
- 「療養担当者」=主治医のこと。
- 「事業主」=会社/勤務先のこと。
この言い換えが、最初ぜんぜんピンとこないんですよね。気をつけてください。
で、いつ、いくら入るの?(一番知りたいやつ)
本当に知りたいのはそこですよね。
「申請したのはいいけど、実際いつ振り込まれるの?額はいくら?」。
これ、まさにいま私が待ってる最中です。 さっきの「まとめて申請」の失敗もあって、健保に書類が届くのが8月中旬、振り込まれるのはたぶん9月中旬になりそう。
結論として、申請日から丸2ヶ月は見ておいた方がいいです。
初回だとこんなもんかと。
……くり返しますが、月の最終日になったら(その月の給料が確定したら)、こまめに申請しましょう。
額は人によって違うのでなんともですが、ざっくり毎月の額面の2/3くらいが1ヶ月の額だと思ってください。
実際に振り込まれたら「申請から何日で・いくら入ったか」を、別記事に書きます。
→ 振込の実績(日数・金額)は「お金の全記録」(ハブ記事)から辿れるようにします。
注意書き
※これは私(協会けんぽ/組合健保の別・加入期間などの条件)のケースの記録です。傷病手当金の金額・期間・支給条件は、加入している健康保険や個々の状況で変わります。正確な条件は必ず加入先の健康保険(協会けんぽ/お勤め先の健保組合)の公式情報で確認してください。私は社会保険の専門家ではありません。